農産物輸入ビジネスで起業ブログ

未経験者が農産物の輸入事業で起業した話です。

ブトゥアン市のペット診療所 ブトゥアン・ベテリナリー・クリニック Butuan Veterinary Clinic

ブトゥアン市のペット診療所を訪問。

目的は、当診療所の医院長に、日本から医療機器を輸入するニーズがあるかどうかの聞き取り調査である。

 

医院は街道沿いの長屋のような平屋の商業ビルに入居していた。 

医院長は体格がよく、笑顔を絶やさない。

早速、事業内容とこれまでの経緯を伺う。

開業は11年前。しばらくはお役所の獣医を日中務め、勤務後17時から19時の夜間のみ営業していたそうだ。

そして事業が軌道に乗り始めて、診療所を本業と定めて完全に独立。

実に手堅い。

現在は一日15-20件の来院があり、朝8時、午後2時すぎ、17:30-18:00に集中する様子。

 

事業の立ち上げ当初はペットフードの販売店から手がけ、その後入居する商業施設の両隣の空き店舗を買い取り、サービスの領域をいわゆる診療事業(診療、手術、入院)と徐々に事業を広げたとのこと。

今では当診療所で勤務後に独立した6人に、医薬品を卸売する収入もある。

 

営業マーケティングでも様々な工夫を凝らしており、一例では、低所得者には安い診療費を請求するなど、次回も来院してくれるよう配慮したり、自然保護団体NGOとも提携し、ケガした野生動物を無償で治療するなどブランディングにも取り組んでいる。

加えて、当診療所のワゴン車など、海外事例を参考に救急車同じ配色のデザインで、車体にペット救急(Pet Emergency)と書かれている徹底ぶりだ。

 

すでに毎月何百万円かの売上があり、生活するには困らないステージになったと、医院長は穏やかな表情でお話してくれた。

 

じつは開業前には、飲食店など獣医業と関係のない事業にも挑戦して撤退したりなどご苦労をされたそうだが、最終的には専門分野周辺で起業してサービスを拡げて、事業を軌道に乗せている。

参考にしかならない。

 

徐々に日本からの中古医療機器の輸入に関する話に移っていく。

今使っている血液検査装置は、150,000米ドル(ざっくり16万円)という。

ただし中古医療機器の輸入については、開業当初はネットで中国から中古機器を購入していたが1‐2年で壊れてしまうので、新品を買うようにしているとのこと。

中古医療機器を買うとすれば、これから開院する人ではないかと。

 

日本から来た目的が、あっさり終了。

 

本件の事業可能性について、まったく身もふたもない聞き取り結果になったが、医院長にマニラ市内の医療機器の問屋街を教えていただいたので、そちらにも行ってみたい。

 

www.facebook.com