雨の夜に到着。
テーブルと床が木目調でトロピカルな内装。
壁の中央にはフィリピンの国旗がかかる、まごうことなきフィリピンレストラン。
店内をぐるりと見回し、次にメニューを手にとる。煮込み料理のアドボや豚肉料理のレチョンなど定番メニューが並ぶ中に『ギナタアン・マノック』という聞き慣れない料理を発見。
ママさんに聞けば、鶏肉のココナッツミルク煮込み。メニュー表にはフィリピン風ホワイトシチューとの説明も。これは間違いなく好みの味!即注文!
ほどなくして料理登場。
ガーリックライス300円とギナタアン・マノック850円
目の前のギナタアン・マノックは、『シチュー』としてはスープが少なく、大きめの具がごろごろ入っている。やはり煮込みと言ったほうが実態にふさわしい。
しかしシチューであろうがなかろうが、食欲が刺激される見た目。
期待しすぎないように気持ちをコントロールして食べてみる。
ふむ。一口目は見た目どおりクリーミー、ココナッツミルクと鶏肉がコクある旨味を高め合う味付け。これはイイ。
しかし、すぐ後に塩っぱい味が舌に伝わる。
そう来たか、という意外感。
どんどん食べ進めていくと、最後には赤唐辛子が残り、そのころには口のなか全体が激辛。
ガーリックライスで辛さを中和、、、などできないので汗が吹き出している。
フィリピン風『ホワイトシチュー』というにはあまりにパンチが効いた味
可愛らしい見た目を良い意味で裏切る味の展開が続くため、最後まで気が抜けず、食べ終わるとホッとした。
当店は2000年開業し、今年で19年目。
『創業して長いお店は美味しい理論』がまた証明された。
ママさんにお話を伺っているうちに、あとから来店した日比カップルの常連さんもお話に加わり、フィリピン料理談義に花が咲く。
日本人の彼氏さん曰く、フィリピン人は、香辛料が嫌いなので、カレーを食べない。
おぉ、確かに言われてみれば、カレーを食べてるフィリピン人を見たことがない(気がする)!
一方でフィリピン人の彼女さんから『ブルーパパイヤが美味しいのだけど、あなたは好きか』とのご質問。
私は素直に『NO』と答え、彼氏さんの笑いながらのご同意をいただいた。
何故フィリピン料理が(日本で)普及しないのか。
そもそも両国で味覚が違うのに、日本人目線での宣伝、マーケティングが行われていないことが理由の一つであろう。
雨にも挫けず来てよかった。
楽しい常連さんと会う(呑む)ためにまた来たい、そう思った夜。
メニュー:
ギナタアン・マノック ホワイトシチュー850円
ガーリックライス300円
ココナッツジュース550円
営業時間: 15:00-23:00
定休日:月曜日
電話:042 336 5362
住所:東京都府中市宮西町3‐21-1
ご参考: