農産物輸入ビジネスで起業ブログ

未経験者が農産物の輸入事業で起業した話です。

首狩り族とフィリピンの軽井沢(バギオ市・Baguio)2

今回のバギオ訪問は、カフェの開店を目指す、夫学生時代からの友人Amador(アマドール・夫)とAliya(アリヤ・妻)夫婦に触発されて実現しました。 

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左から、友人夫(Amador)、同妻(Aliya)、カフェ店員、著者(Ujike)

彼らに日本人主催のNGOを紹介してもらい、市場調査の名のもとに、スペシャルティコーヒーのカフェや、そうでない一般のカフェでコーヒーを飲み比べたり、日夜バギオのカフェを楽しんできました。はい。 

mendoydx.hatenablog.com

 

なお、タイトルが前回から少々変わりましたが、

  • 『首狩り』はバギオ市一帯を治めていた部族ではなく周辺部族の風習

との識者の方のご指摘を受けて、若干ですが前回分とともに修正させていただきました。(『首狩り族が治めていた』⇒『首狩り族と』)

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コーディリエラ地方は有数のコーヒーの産地

バギオ市があるルソン島北部のコーディリエラ地方は、標高2000メートル級の山々が連なります。

コーヒーの品種には、アラビカ種、ロブスタ種のいずれかに大別され、とくにアラビカ種は飲用として流通するコーヒー豆全体の7~8割を占めるほど、広く世界中で愛飲されています。

その中でも、豊かな風味と酸味を持つ品質の高いものは『スペシャルティコーヒー』として認定されています。

しかしアラビカ種は気候や土壌の影響を受けやすく、栽培できる地域は「コーヒーベルト」と呼ばれる、コーディリエラ地方など赤道付近の高地に限られています。

コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)グループ

このようにコーヒーの栽培条件に恵まれたコーディリエラ地方で、20年以上、コーヒー豆の栽培を通して山岳民族の所得水準の向上と環境保護を両立しながら活動しているのが、反町代表率いるコーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)です。

我らがAmadorとAliya夫妻は、地元バギオで高品質なコーヒーのカフェを開こうと準備を進めるなかで、スペシャルティコーヒーの農園を経営する、CGNの反町代表と知り合い、そこに私がのっかったというわけです。

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CGNグループ反町代表(左)、友人(中)、著者(右)

CGNグループには、ゲストハウスのTALA Share & Guest Houseコヒー農園KAPI TAKOカフェのCafe Yagamの各社があります。

各団体の活動拠点は隣接しており、TALAゲストハウスの入口のすぐとなりにCafe Yagamがあり、その駐車スペースでKAPI TAKOが収穫したコーヒー豆を加工処理しているといった具合です。

私は、今回TALAゲストハウスにて宿泊させていただきました。

TALAゲストハウスは市街から少し外れたお屋敷街の一角にあり、地上の入口から山の斜面に沿って下に降りてゆくように居住空間が広がっています。

清潔な寝室と広いダイニングスペース、自炊するもよし、Cafe Yagamで地元でとれた挽きたてのスペシャルティコーヒーを飲むもよし。

さらに日本の書籍も取り揃えてあったりして、日常から離れて読書に耽ることもできるでしょう。

国内外から当地の山岳民族の暮らしを学ぶ、スタディツアーで度々利用されているのも納得です。

またCafe Yagamでは、昼12時の開店時間前に私が店内を物欲しそうに覗いていると、優しいスタッフさんがテラスに案内してくださり、引きたてのコーヒーとパンを出してくれました。本当にありがとうございます。

(時間外労働を強いて本当に申し訳なかったです。)

Cafe Yagamのテラスで朝食をいただく


Cafe Yagam in Baguio, Philippines・バギオ市のCafe Yagam

そんな優雅なひと時を過ごして、テラスの階段から下の駐車スペースに目をやると、何とコーヒー豆を天日干ししている現場がみえました。

KAPI TAKO農園のコーヒー加工の様子


Kapi Tako Coffee Beans Processing・カピタコ社のコーヒー豆の加工処理

初めて見る光景に興味津々です。 

このように私も爽やかな気候のなか、静かなロケーションでCGNグループの各社にお世話になりながら快適に過ごさせていただきました。

 

*** そして、また旅ブログ風に ***

 

到着早々の韓国料理には面喰ったものの、基本的にバギオは古き良きアメリカの雰囲気を残しており、そこがフィリピンのほかの都市と違いを出している。

例えば米国統治時代の迎賓館的なホテルが、ザ・マナー(The Manor)ほか、いくつかあり、また地域に大学が3校もあるためか、どことなく知的な空気さえ漂う。

道路で流しているタクシーを拾っても、ちゃんとメーターで料金計算しているので、乗車前の面倒な料金交渉も不要である。

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迎賓館的なホテル・ザ・マナー

国内随一の避暑地として有名なだけあり、ここは本当に涼しい。

夜は長そでがないと肌寒いくらいで、室内にクーラーもいらない。

マニラから週末に遊びに来る国内観光客が多く、日本人からすると珍しくもなんともない、松の木の前で彼らがめいめいにポージングしているのも目にする。

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バギオ名物の松林

そして坂道が多い。

もともと狭い土地からあふれ出すように市街地が形成されてためだろう、坂道だらけで上ったり、下りたりせわしない。

もっとも強制的に坂道で鍛えられるおかげで、バギオの市民はフィリピンで最も健康率が高いとか、どうとか。

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バギオの住宅地を臨む

ちょっと市街地から外れると、飼い犬か定かではないが野放しの犬もちらほら。

どれも中‐小型犬のかわいらしいワンコなので圧迫感はないのだが、首輪もしていないし予防接種はどうなんだ、とか、いろいろ気になる。

すれ違いざまに、小走りしそうになるが、逃げると追いかけられるような気がして、スーパー早歩きで通り過ぎたり。

宿泊先のゲストハウスは、一般の住宅街からは少々離れたところにあったためか、夜は犬の遠吠えが聞こえてきた。

オオカミの遠吠えもこんな感じかとか、とか普段なら考えもしない、そんなビビりな夜を過ごせば、爽やかな朝がまたやってくる。 

少し歩けば、ゴルフ場を見下ろして朝ごはん食べられるお店。

The Other Office (Villa Cordillera) 

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ちょっと朝食で足を伸ばしたお店

37万人都市の中心部には、原宿のようやショッピングストリートや、昔ながらの市場と商店街もある。 


Session Road in Baguio・バギオ市のセッション・ロード

そして今回の訪問の目玉カフェ巡り。

The Red Soil Cafe & Coffee Roastery


The Red Soil Cafe and Coffee Roastery in Baguio・バギオ市のレッド・ソイル・カフェ アンド コーヒー・ロースタリー

 

旧友と街のカフェを日夜巡ってはだべってるような、そんな楽しい旅はあっという間に終わるもので、バスに乗ってまたマニラに戻ることに。 

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Victory Linerのバスターミナル

最終日、昼出発の帰りの高速バスのチケットの取得に、朝早めにバギオのターミナルに立ち寄ると、

『レシート印刷しないとチケットを発券できません』

とマニラからの出発時と同様の、またもや無慈悲な窓口対応。

こちらも薄々予測していたこと。

だからこそ、早めにターミナルに来たというもの。

当方、ダメと言われたぐらいで、引っ込むような聞き分けの良いおじさんではない。

ネットで購入したレシートを印刷しようにも、プリンターがないんだからしようがない、の一点張り。

そのうち、半ば泣き落とし。

またまた、お小言をいただきながらも、渋々チケットを発券していただき突破。 

 

(; ・`д・´) 『領収書出して!!』

(ノД`)・゜・。『プリンターがなかったんです…』

 

面の皮は年々厚くなります。

 

5時間後・・・  

標高1,500メートルの高原バギオから、深夜出発の帰国便を待つマニラ空港へ。

ベテラン旅行者たるもの、いつまでたっても発券ゲートの案内が空港の大型スクリーンに表示されないことぐらいでは全く動じません。

何なら、出発ロビーで軽く寝てやります。

そしてフライト予定の1時間前にようやく気づく。

 

ターミナル間違えた💀

やってもた、焦る、焦る、焦る!

出入口の警備職員に、空港ターミナル間の移動方法を尋ねる。

職員 タクシー拾うの手伝ってあげる。ところで、コーヒー飲みたいんだよね~

私 (出た!タクシー拾う代わりのお小遣いせびり

タクシー運転手 いくら出すの?

私 (出た!ターミナル間の移動をするためだけのしょうもない価格交渉、てかメーターどうした?

 

そして無事ターミナルの移動を終え、遠い目をしながらこう思うわけです。

嗚呼ここはもう、平地なのね。

 

フィリピン旅行をお考えのみなさま、セブ島のビーチリゾート気分を満喫したり、マニラで極彩色のナイトライフもいいですが、涼しいバギオで上質のコーヒーを味わう避暑地でのくつろぎも、おすすめです!

きっと思い出に残る旅になること、請け合いです。

*ただし、5月から10月にかけては雨期☔にあたり、連日雨が降り続くとのことなので、ご注意くださいませ~

 

今回のバギオシリーズでご紹介したお店 

Wood Nymph もはや老舗の韓国料理店

Good Taste Café & Restaurant 大勢で楽しめるフィリピン風中華料理

TALA Share & Guesthouse お屋敷街のゲストハウス

Cafe Yagam スペシャルティコーヒーが楽しめるおしゃれなカフェ

 The Other Office (Villa Cordillera) ゴルフ場を見下ろせるホテル併設のレストラン

The Manor at Camp John Hay 昼からピアノが鳴り響く高級ホテル

 The Red Soil Cafe & Coffee Roastery ジブリ風の景色が見える小さなカフェ

バギオへの行き方

マニラ市街地からバスで4-5時間

Victory Linerのバギオ行きバスのターミナルはマニラにPasay(パサイ)とCubao(クバオ)の2つあります。

今回私はPasay(パサイ)のターミナルから乗りましたが、どちらのターミナルからも、1時間に1-2本運行中です。

お薦めは、エアコンとトイレ付のファーストクラスです。(片道約2,000円)

そして出発前に、かならずレシート(Voucher)を必ず印刷しておきましょう!!

Victory Liner 

https://www.victoryliner.com/

*チケットを買うなら、下記チケットサイトの方が、日本語で検索できるので便利です。

私がチケットを買ったサイト

12GO
12go.asia

 

地図: