JR線亀戸駅から徒歩3分
亀戸横丁なるビル内の飲食店街に並ぶひとつ
通りの表からは見つけられず、客引きの紳士に声をかけた
私「勇(いさむ)ってどこですか」
紳士「勇(ゆう)ですね」
私 (*ノωノ)
無事お店に着き、グレイヘアのキマったマダムに『おでん』の赤ちょうちん🏮がかかるカウンターの端の席に案内された。
料理を注文して、マダムと談笑。オーナーママさんではないとのこと。
お店は8年前に開業し、当初の店舗から現在の場所に移転したため、勇『2号』との名称で営業中。
マダムはお母さん、お姉さん、そしてママさんの3人体制。
まずは豚皮の素揚げ、チチャロンが登場。
カラリと揚がったできたてのチチャロンはサクサク、限りなく軽い食感。薄い塩味が素材の味を活かしている。ふわっと香ばしい香りが口から鼻に抜ける。
それを一緒に出てきた唐辛子入りのポン酢につけて食べる。
揚げたての豚皮に塩、酢、唐辛子のハーモニー。
ビール(ノンアルコール)が進む。
次にモツ煮込みボピス。
パクリと食べてお味を確認。
ボピスとは、豚のモツ(心臓や肺など)と野菜を細かく刻んで煮込んだ料理。
モツがメインの王道の肉系料理だが、・・・ボピスがサッパリしている!?
酢の酸味とトマト風味がご飯のお供にぴったりの味。
しかも玉ねぎがたっぷり入っていて、ほんのり甘みがある。
スープも透きとおっていて、まったく脂っこく無い!
これは明らかに日本人向けのアレンジ。
店員さんに確認すると、確かに味を変えているとのこと。
ひとしきり食べてさあ帰ろうとしたタイミングで、ママさんが登場。
眼力が強い。
帰るか、残るか。。。
続行!
ひっそりとかかっていたフィリピン料理のメニューに、ラインというタロイモの葉のココナッツミルク煮込みを見つけており、せっかくなので注文。
併せてノンアルコールビールも追加。
ラインの見た目はタロイモの葉の濃い緑色が、過剰な存在感を示しており、一見して見栄えがするとは言えない。
しかしココナッツミルクで、トロトロに煮込まれたラインはまろやか、かつ唐辛子のアクセントもあり、満足いく味。
注文してよかったとひとり自分を褒める。
欲を言えば、個人的にはもう少しシャキっとした『野菜感』が残っていても良かったか。
ママさんが気を効かせて、ご飯を勧めてくれたので、迷わず注文。
さらに、サービスでシニガンスープをいただいた。
トマト味が強めで酸っぱさは優しめ。
もちろん全て、完食。文句なしの満腹&満足。
ママさんによると、フィリピン料理だけだと日本での商売としてはダメということで、和食のおでんがメインの業態にしているそう。
こうした和食とフィリピン料理の組み合わせは、日比カップルのようにどちらかが和食、もう片方がフィリピン料理を食べたいという二人に喜ばれるとの説明に納得。
いつものように、ママさんに自分がフィリピン関連事業を志していることを話し、相談に乗っていただいた。
彼女は、おでん屋さんに加えて、輸出入も営み、さらに母国では親戚と協力して小売店まで経営している立派な事業家。
フィリピン産の酒類の輸入業について可能性を聞くと、集金に来た出入りの酒の問屋さんをその場でしてくれたとても親切な方。
こういう気遣いを自然にできる方が、成功するのだろう。
おしまいに、おでんも食べて行ってと、大根をいただいた。
関東風の濃いめの汁が、旨い。
ここは、まぎれもなくおでんの店。
おでん目当てに食べに来ても、決して後悔しません。
メニュー例:
- チチャロン(豚皮の素揚げ) 500円
- ボピス(豚のモツと野菜を細かく刻んだ煮込み料理) 1,200円
- ライン(タロイモの葉のココナッツミルク煮込み) 1,200円
- ライス 300円
- ノンアルコールビール 450円
住所:
東京都江東区亀戸5-13-2 亀戸横丁スクエア三報ビル 1F
電話:
03 3638 5010
ご参考:
フィリピン居酒屋 勇 2号 (アジア・エスニック(その他) / 亀戸駅、亀戸水神駅、東あずま駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5