JR線の武蔵浦和駅から国際バスで美女木バス停で降車、そこから10分歩く場所。
車がなければアクセスはちょっと難しい距離か。
美女木（びじょぎ）という地名にはきっと由来がある筈と、ネット検索したら随分昔に京から美人の官女が来たことが由来らしい。
バス停から街道沿いにしばらく歩き、道すがらにはアイスホッケー場など通り過ぎ、お店に到着。この立地だと車で来ているお客さんも多いのだろう。広い駐車場を越えて店舗に入る。
中に入ると、まず狭いコンビニくらいの敷地の食料品店スペースがあり、陳列棚を仕切りにして隣に同じくらいの広さの食堂スペースがある。
奥の食料品のレジから、反対側の出入口に向かい行列が伸び、週末の買いだめで食材を買い物かご一杯に持った人が、レジと出入口並んでいる。
当方は食事目的の来店であったが、食堂カウンターで食料品レジで先に会計を済ませてほしいと言われ、結局長い列の結局後ろについた。ようやく支払いを終えて食堂に戻ると、先ほどよりも随分混雑が緩和されている。
気を取り直して、空きができたテーブルに席を確保して食事をとりにビュッフェ台に向かう。
空腹はピークを迎える。
部屋の奥、角まで料理が並ぶを順番を待って取らなければならないのももどかしい。
本日の食べ放題メニュー（税込み1,620円）
- レチョン・マノックBBQ ローストチキン
- ポーク・シシグ 豚のほほ肉や内臓の切れ端を細かく刻んだ炒め物
- ビーフ・カレカレ ピーナッツソースのビーフシチュー
- スパイシー・ボピス 豚の内臓の切れ端を細かく刻んだ炒め物
- ギナタアン・ランカ ジャックフルーツのココナッツミルク煮込み
- フライド・バングス ミルクフィッシュのから揚げ
- ポーク・シニガン 豚の酸味の効いたスープ
- フルーツサラダ
今回の料理は、いずれもレベルが高かったく安定感があったが、ふっくらと奥まで火が通ったローストチキンが一番お薦め。洗練されたローカルな味とでもいうべきか。
また出ていた料理全てに共通した特徴として、豚の獣臭さがなく、見た目に比べて油っこさもあまり感じなかった。
例えばボピスなど、その食材が豚のレバーなど内臓であるため、たいていどこのレストランでも『におい』がするのだが、こちらではよい意味でその臭みがなかった。
この感覚を例えるならば、一般の大手レストランチェーンで食べるのと同じような安心感。個人の腕に頼らず、大量に調達した食材を使って事業組織として調理している安定感が近い。
当店のパンフレットに書かれた事業内容にフィリピンからの輸入事業とあったので、現地で自ら食材を調達し、新鮮なまま調理できているのだろう、また食堂の規模も大きく大量に調理するので状態の良い油を使えるものと思われる。
レジで食べ放題の金額が1,620円と聞いて、安いとは思わなかったが、これだけの品質の料理をこの品数揃えられると、食べて納得感がある。絶妙な価格設定。
ざっと食堂を見回したところお客さんは、フィリピン人女性の友だち同士や、子供は日本育ちのハーフと見える親子連れが多い。しかしフィリピン人に連れてこられた日本人が混じったグループもある。地元のフィリピン人コミュニティーでは有名なお店なのだろう。
実は当店は、前日に『調査』で訪れたフィリピンパブのお姉さんに教えてもらった場所。果たして彼女も来ていたのか？
週末のお昼の時間帯、しかもお店の規模ともとてもオーナーに直接お話を伺えるべくもなく、代わりにパンフレットをいただいてお店の概要を理解。
かれこれ25年前に食料品店として開業しており、その後レストラン事業に進出。在日フィリピン人が故郷を感じられる商品を輸入し、故郷の料理とともに届けている。
自社でパン工場まで抱えており、もはや単なる食堂や食料品店を越えた事業規模と多角展開を果たす。
帰り際に食料品店の隣のシャッターが下りている建物が気になり、店番のお兄さんに何の建物か聞いてみると自社コールセンターと判明。
そこまで、やっているか。。。
知らないところで、立派な会社があるもんだ。
メニュー例：
90分食べ放題（土日） 1,620円（税抜き1,543円）
大手外食チェーン度：★★★★★（最高★５つ）
住所：埼玉県戸田市美女木2-1-12
電話：048-449-7103
ご参考：
アナス サリサリ ストアー （その他 / 北戸田駅、武蔵浦和駅）
昼総合点★★★★☆ 4.0
ほかにも日本にはたくさんフィリピン料理店があります。
ご関心あればどうぞ、ごらんください。
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