フィリピン人の友人の故郷、ミンダナオ島(Mindanao)北部のブトゥアン市(Butuan)に来た。
ミンダナオ島は、マニラから飛行機で1.5時間南に下ったところにあり、ドゥテルテ現大統領の出身地ダバオ市(Davao)のある島としても知られている。
人口は2015年時点で33.7万人、年齢構成ではこの国全体に共通することかもしれないが若年層が多い。
今回は日比ビジネスの事業機会の調査のために、現地の事業関係者に商売になりそうなことがないか友人の現地知人に直接インタビューしに来た。
当日午前中に宿泊業を立ち上げようという方に話を伺った後、午後の打ち合わせが後ずらしとなり、時間つぶしに別のところに車で移動する途中、面白いもの発見!!
『ジャパニーズ余剰品センター(仮称)』との看板。
時間をつぶすぐらいならば、日本関連事業の事業家に話を聞いたほうが面白そうなので、車から降りて立ち寄ることにした。
外から車で通りかかっただけでは、日本の何かを中古で売っている以上のことが分からなかったが、中に入ると歩くのも難しいぐらい家具がびっちり立ち並ぶ中古家具屋と判明。
主な商品は箪笥と食器棚で、金額は数万円からニ十万円くらいの開きがある。しかし、家具の棚には日本人形やら中古のカメラやら三脚やら、はたまた何かの表彰状まで、まるで統一感のないものまで陳列してある。
フィリピン人目線で日本っぽいもので揃えたのかも、と自分を納得させる。
見ていてばかりでも仕方ないので、その辺にいたマネージャーの方と話し、商品ラインナップや事業モデルを伺い、日本にいる自分だからこそ手伝えることがないかヒアリング開始。そうこうしているうちに、マネージャーの姉であるオーナーが赤ちゃんを抱っこして登場。
オーナー曰く、当社に商品が届く流れが、
買い付け業者→輸入業者→当社
という流れであるが、仕入れ値が下がるのであれば協力して欲しいとのお話。
しかし買い付け方がコンテナ単位での輸入とのこと。
隙間があるともったいないので積められるものは何でも家具の隙間に詰め込んで日本から出荷している。そのため、日本人形などまでが一緒に送られてくるようだ。
会社の名刺をいただき、フェイスブックの友達申請して無理やりつながっていただく。
とはいえ、いきなりコンテナ単位での家具購入は厳しそうだ。
なおマネージャーさんからは、『買い付けた家具の保存状態があまりにも良いが、日本人は毎年家具を買い換えるのか』聞かれたが、そんなことは知る由もないので『引っ越しのタイミングで買い換えるのではないか』ととっさの思いつきで答えた。
中古車といい日本人の物持ちの良さ、または買い替えサイクルの早さは、海外ビジネスで活きるのでなかろうか。意識にとどめておきたい。
ついでにマネージャさんからは、日本語の説明文しかないウェットティッシュと生け花の剣山の使い方も聞かれた。
とりあえず売るという積極的な姿勢は見習いたい。