農産物輸入ビジネスで起業ブログ

未経験者が農産物の輸入事業で起業した話です。

兵庫県神戸市中央区のクンクングリル Kung Kung's Grill

JR神戸線三ノ宮駅の中央口から徒歩11分

瀟洒なカフェが並ぶ、北野坂のから角を一本入ったお店に兵庫県在住の友人と訪問。

冒頭に駅から徒歩11分と書いたものの、接近中の台風で雨脚が強く、迷わずタクシーを利用。

店の前で降りたら、たまたま開いていた厨房のドアからママさんと目が合い、驚いた顔をしている。

タクシーでお店に乗り付ける客なぞ、そういまい。いや同僚を待たせている会社の飲み会でたまに使うか。どうでもいいことを考える。

店内に入ると、白い壁と天井に木目調の調度品で内装が統一され、清潔感が溢れる作り。壁にかかる木の額縁のモノクロ写真にはフィリピンの都市や田舎の風景。

まだ使い込まれていない調度品からは新装開店して間もないことが伺える。

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店内の様子

この日は神戸在住の友人を伴っての訪問であり、彼も無理なく食べれそうな定番の肉料理シシグと、それに合いそうなスープを注文。

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本日のメニュー(合計3,198円)

シシグとは細かく切った肉をニンニクなどと一緒に鉄板で炒めた料理。通常は鉄板のまま出てくる。

メジャーなのは豚のシシグで、ほほ肉、皮、耳、内臓やらを炒めた料理であるが、今回は脂の少ないチキンのシシグを注文。 

スープはパパイタンなる聞きなれない料理を注文。はて、どんな味だろう。

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シズリング・チキン・シシグ(1,598円)

しばらくして、期待通り鉄板からジュージュー音を立てて出てきたチキン・シシグ。

芳ばしい香りがただよう。

上に乗っていた生卵を割り、熱したプレートでかき混ぜ食べる。

頬張りもぐもぐと食べるとチキンをこんがり焼いた香りが鼻から抜け、刻んだ鶏肉を包み込むように絡まった卵が味を豊かにする。

ご飯との相性が抜群。

ビールとの組み合わせも絶品なはずだが、ブログの記事にする内容を忘れてしまうのでグッと我慢。

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パパイタン(1,200円)

パパイタンという牛の内臓と一緒に煮込んだスープ。

マスターの地元イロコス地方の料理。

サラリとしたスープにしし唐が浮かび、口に含めば酸味が効いている。

酸味の理由はフィリピンの国民的な柑橘系フルーツ、カラマンシー。

スープの味がさっぱりしつつも、薄めの塩味としっかりしたコクがある。

これが魚醤の味付けか??

スプーンですくうとハチノスなど消化器官系のホルモンが何種類かあり、モチっとした食感を楽しめる。

酸味が効いたスープは日本人には珍しいので、好みは分かれるかもしれないが、これならば猛暑の日でも食欲が進むだろう。

これは初めて食べるスープだろうと思ったが、ついこの間横浜で食べていた。

つくづく自分の記憶というものは当てにならない。 

神奈川県横浜市中区福富町のリッチ・ウィッチ フィリピン レストラン・バー Rich witch Philippine restaurant bar - あきらめの悪い中年男性がフィリピン・ビジネスで起業を目指すブログ

 

今回、料理を食べた感想として味は、シシグもスープもさっぱり目で食べやすく、慣れていない方でも楽しめると思われる。

 

お店とは関係ないところでは、いつもは一人で食べ歩き、無理していくつか料理を食べているが、珍しく二人で来てみれば、料理をシェアできて丁度良いと再認識。

『フィリピン料理業界の一人用のメニューの充実を切に願う』と上から目線で感想を言う前に、お前が友達連れてこいという話。

 

さらにマスターとママさんにお話しを伺う。 

ご夫婦で15年前に来日。

地元はマニラ市があるルソン島北部のイロコス地方。

日本でお店を開くのがマスターの夢だったとのことで、コストを抑えて少しずつ準備を進め、満を持して2019年4月27日にオープン。

壁と天井のペンキの塗り替えなど、マスターが前職ハウスメーカーでのご経験を生かして、手作りで少しずつ内装を整えて準備したとのことだが、さすが仕上がりはプロフェッショナル。

店内を飾るセンスの良いモノクロ写真もマスターがご自身で選び、しかも最大60羽のチキンをグリルできるオーブンまでも自作してしまったという。

まさにマスターの夢と汗が詰まったお店である。

12月には、40名の予約が入ったが『お店の座席数は26席なのに、どうしよう?』と屈託なく笑いながら話すマスター 。 

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サービスのデザート(プライスレス!)

あれやこれやお話を伺ううちに、デザートをサービスで出していただきました!!

ココナッツミルクのかかった冷たいナタデココでトロピカル気分を満喫。

 

最後に当店のオススメ料理を伺うと、フィリピンの名物料理レチョン(豚の丸焼き)。

『最初に聞いて注文しとけばよかった!』と後悔したが、この日は平日で、前日までに予約が必要であったため、どのみち食べられなかったと知り、なぜか安堵する。

 

お店のお客さんは、フィリピン人と日本人が半々。外国人も多いとのこと。

そして『クンクングリル』というかわいい響きの店名の由来は、ご子息の家庭でのニックネーム。

日本語で少年を『○○くん』と呼ぶところから、ご子息を家庭でそう呼ぶようになったとのほっこりエピソード。

ママさんとマスターの夢が詰まったお店で、二人三脚の素敵な笑顔の調理と接客でほっこりします。

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フィリピンのスナック類もあります。

 

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お店の外観

 
ほっこり度:★★★★

メニュー例:

 シズリング・チキン・シシグ 1,598円

 パパイタン 1,200円

 ライス 200円

住所:兵庫県神戸市中央区山本通2丁目2−13

営業:11:00-21:00(月曜日定休)

電話:080-4980-0694