JR総武本線小岩駅でおりて、南口から徒歩5分。
ビルの二階に入居しているお店。
グーグルの地図検索どおりに現地に到着し、入居しているビルの2階まで階段でのぼる。
1階に看板が出ていたが、目当てのお店の看板が見当たらないので戸惑う。深く考えても仕方ない。それらしいお店に入ってから聞いてみれば済む話。
ビンゴ!賑わうにはまだ早いフロアでのんびり話す老婦人とママさんがいた。
フロアは赤で揃えたソファが目に眩しい。
お店のしつらえはいわゆるパブ風、またはスナック風。少し低いテーブルを、一辺2-3メートルのコの字型のソファーで囲む。その『島』が4-5個ある。
- 店内風景。小岩で一番いいカラオケ機器が入っている。(ママさん談)
ママさんにイチオシ料理を伺うと、豚肉の酢と醤油煮込み、アドボをはじめ、どんどん料理名が出てくる。とてもじゃないが選べない。
どのみち料理名を聞いても味の想像がつかないので、メニュー表に乗った写真からおいしそうな料理を選び注文。
それが、ギニサンモンゴ(Ginisang Monggo 1,300円)というレンズ豆とほうれん草、それに豚肉が入ったスープ。 直訳すると、モンゴ豆の炒め煮。なるほど。
先に出てきたカラマンシージュースを飲みながら、ママさんに日比ビジネスの歴史を伺う。経験者だけが語れる生々しいエピソードが面白い。
待つことしばし、奥の厨房から熱々のスープがライスと一緒に登場。
- レンズ豆とほうれん草、それに豚肉が入ったスープ、ギニサンモンゴ Ginisang Monggo 1,300円
毎度、お店の業態上、当たり前だが一皿の量が多めなので、ほんの少し気を引き締めて料理に臨む。
もはやメインの器から直接スープをすくって飲んでもよいのでは?と一瞬躊躇したが、取り分け用の小皿に湯気の立つスープを小分けにし、レンゲで一口すする。
。。。コクがあるのにくどくない。レンズ豆とほうれん草が主役で、スープがさらっとしている一方で、厚切りのベーコンが肉を食べている満足感ももたらしてくれる。
ママさんに味を日本人向けにアレンジしているか聞くと、『そう(アレンジ)している』とのことだが、具体的にどうしたか聞きそびれた。
こういう質問するときは、どう、料理を現地化(日本化)しているかきっちり聞きたい(反省)。
- お店が入居するビル(写真ほどは暗くありません。)
食べ終えて、再びママさんと談笑。
10代の頃に来日して、結構な年数が経つという彼女。
当時から現在まで、フィリピン食料品の輸入業や、自動車輸出業などの貿易業ほか手広く事業を手がけていらっしゃるご様子。人材紹介業やフィリピン人タレントのマネージャーもしていたとのことで、当時成田空港から島根まで来日した女性を車を運転して送って行ったなど激務のエピソードも伺った。
直近では、フィリピンパブを経営していたが、アルバイト採用の女性が急に来なくなったりで管理が大変(*)ということで業態変更し、当店を昨年2018年10月に開店。
それで、表に置いてあった看板は、他店の看板ではなく前のフィリピンパブの時の看板とのこと。新しい看板に変えればいいのにと思ったが、このままのほうが、パブの時のファンも取り込める効果も期待できるのかも。
なお、お店の名前、ルートンピノイ(Lutong Pinoy)とはフィリピン料理という意味。さすがのグーグル翻訳でもまだ翻訳できない単語。
*)フィリピンパブで働くビザには興行ビザ(タレントビザ)がバブル期以降の主流であったが、2008年頃から発給が10分の1程度に絞り込まれ、今日に至るまで興行ビザでの来日人数が激減。代わりにアルバイトが可能なビザで採用している、という背景。
プロ意識の違いが歴然ということか?
メニュー・価格例
- ギニサンモンゴ(レンズ豆の炒め煮) 1,300円
- ライス 500円
- カラマンシージュース 500円
- ビール(サンミゲル・ペール・ピールセン) 1,000円
営業時間 毎日 午後6時-午前6時
電話 03 6806 9166
今回の反省
- スマホを買い換えたので、写真を上手く撮れない。
ご参考:
ルートンピノイ (東南アジア料理(その他) / 小岩駅、京成小岩駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5