繁華街が途切れ「あれっ、このまま進んでいいのか?」と思ったぐらいの閑静な区画。
そこのマンション1階の飲食店街の一角に、日本人マスターとフィリピン人ママさんがご夫婦で切り盛りするアットホームなフィリピン居酒屋があった。
閑静な住宅街ではあるが、いったん中に入ると、いきなりご機嫌な大音量のカラオケがタガログ語(たぶん)で聞こえてきた。
マスターにカウンター席に案内されて腰を下ろす。
本日、土曜日は1,150円で1時間半の食べ放題。
この冬一番の寒波が襲った夜、珍しく振った雪のおかげで、マスター曰くお客さんの入りは普段より少ないとのことであるが、早い時間から十分盛り上がっている。
当日の食べ放題料理 1.5時間、1,150円:
写真左より順に、
ビスティク・ピノイ フィリピン風ビーフステーキ。牛肉のスライスと玉ねぎの醤油とカラマンシー(レモン) ジュースの煮込み。
ビコール・エクスプレス 豚肉のココナツミルクとオキアミの塩辛での煮込み
チキン・アプリターダ 鶏肉のトマトベースのシチュー
ギニサン・レポーリョ・アッ・トーゲ キャベツとモヤシのソテー
カニカマの卵スープ
ビュッフェコーナーでまず三品選び小皿に取り分ける。
この日の食べ放題のメニューから選んだ品々
個人的なおススメは、おかず三品の並びの右下の『ビコール・エクスプレス』。豚肉をココナツミルクとバゴーンなるオキアミの塩辛で煮た料理。ココナツミルクのマイルドな甘さに、バゴーンの塩気と旨味が加わわり、やみつきになる一品。
タイ料理好きな人ならば、きっと気に入るはず。
ウィキペディアでは長唐辛子が入った辛い料理とあったが、全く辛くなかったので我々の口に合うよう、アレンジしてくれているのだろう。
ビコール・エクスプレス(イチオシ)
なおビコール・エクスプレスの名前の由来は、フィリピン国鉄の特急で、マニラとビコールの都市を結んでいた長距離列車「ビコール・エクスプレス」に由来する。
日本オリジナルの創作料理であるスパゲッティ・ナポリタンや天津飯並みに安直な分かりやすい命名。
店舗の入り口外観
当店は、場所をこちらに移す前から数えて合計16年を重ねる。
料理の品々は、フィリピンご出身のママさんが、現地の食材を日本人の口にも合うように、香りや味がマイルドになるまでじっくり煮込んで調理している。
そして店内は万全に防音対策をしており、深夜以降も朝まで音量全開でカラオケを楽しめる、とマスターからじつに力強いコメント。確かにこちらに来た時に、お店の中に入るまで音が聞こえなかった。
日曜日は、休業日であるが土曜日の夜から入った常連さんが、日曜日の昼まで食事とカラオケを楽しんでいるとのこと。
仲間に加えていただいて一晩過ごしたら、めちゃくちゃ楽しそうである。
メニュー料金例:
1.5時間食べ放題(カラオケ無料)1,150円
サンミゲルライト(ボトル) 650円
延長料金30分 580円
営業時間: 19:00 (土曜18:00) ‐ 05:00
休業日: 日曜日、 月曜日
電話:044-755-1976
ご参考: