JR東海道線または小田急線の藤沢駅の南口から徒歩5分。
JR藤沢駅は関東屈指の観光スポット鎌倉へと続く江ノ島電鉄との乗り換え駅。
春本番の晴れわたる週末、家族連れの観光客に加え、この日は投票日を翌日に控えた立候補者たちの力のこもった演説もあり、お昼時の駅前には活気があふれている。
梅雨を迎えるのは当分先。
爽やかな風を感じながら、お店があるはずの場所に到着。
同じ区画にいくつかビルがあり戸惑うが、エレベーターホールを覗きこみ入居ビルを見つける。
3階に上がりドアを開けると明るい木目調で統一された店内。
昼間に入ったせいかも知れないが、明るく開放的な雰囲気。
入口を背に左右に細長くフロアが広がり、そのフロアを挟みテーブルと食べ放題のビュッフェ台と商品棚が向かい合う。
テーブルで食事をしていたママさん。
本日はビュッフェ料理の食べ放題とのこと。
で、料理を一通り取りよそい、改めて写真撮影とブログに写真と記事を掲載させていただく許可を伺うと、「今日はちょっと、明日ならもっと料理があって…」的な、歯切れの悪いお答え。珍しい。
以前、ホットペッパーに掲載したことがあり、ブログ掲載で広告料を取られると思ったらしい。
(残念ながら)わたしのブログの読者数は広告料をとれる人数から程遠い旨を伝え、改めて笑顔で掲載にご了承いただいた。
ビュッフェで取り分けた料理 。写真に写っていないが、スパゲッティもある。
デザート込みで、税抜き1,200円。
写真奥の豚のモツ(小腸)のシチュー、Dinguan(ディヌグアン)は程よく酸っぱく、手前の豚のハツ(心臓)のBopis(ボピス)と右奥の豚の煮物も程よくコッテリてしている。
ディヌグアンは調べてみれば豚の血のシチュー!
なんともおどろおどろしい。が、箸は自然にススム。
余裕で2周食べ、3周目を自制する。
モンゴ豆のスープ、ギニサン・モンゴはもはやお気に入り。豆の優しい味はホッとする。こちらのお店ではスープが多めだ。
食事後、改めてママさんに自分がフィリピンがらみの起業を考えており、まずはフィリピン料理を食べ歩き知識と情報を集めていることを話す。
ママさんは、すでに来日28年のベテランで、こちらでお店を開いてからも14年。
なるほど、安定感のある味のわけだ。
そして、なんと先日訪問した、大田区蒲田のバハイクボの前オーナーでいらしたことが判明。
蒲田の店の現オーナーが「友人からお店を譲ってもらった」と言っていたのが、ココでつながった!
他にも、当店からどこそこのフィリピンレストランにパンを卸しているなど、お店巡りを重ねているうちにコミュニティ内のネットワークも見えてきた。
最近の景気を聞くと、東日本大震災以降は景気が悪くなったとのコメント。
じつはこのコメントはフィリピンレストランを巡っているなかで何度か聞いている。
以前は藤沢に3店舗あったフィリピンレストランも、残りは当店だけになってしまったとか。
今年2019年4月の就労ビザの改正以降、2025年までにフィリピン人労働者だけで5万人増えるといわれている中、個人的にはフィリピンレストランのビジネスは今後じわじわと上り調子になると考えているが、果たしてどうだろう。
ママさんにもう少しビジネスのお話を伺う。
曰く、こちらの食料品店、レストランに加えて、輸出入のコンテナ利用のあっせんをしているとのこと。しかもお店のドアの外には海外送金取扱店舗とも書いてあったのでかなり収入源の複線化が充実している。
どんだけ逞しいんだと。
そしてお客さんの層は、フィリピン人はもちろん、日本人、中南米のお客様もいらっしゃる。
と、ここまで書いてみて思ったのは、収入の複線化と顧客層の多様化がされていること。
さすが、藤沢で唯一残っているお店だけある。
メニュー:土日の食べ放題 1,200円 (平日は個別に注文するメニュー)
住所:神奈川県藤沢市南藤沢4-2喜久屋ビル3階
電話番号:0466-29-5441
ご参考:
以前ホットペッパーに広告を出していたとのことなので敬意を表して。。。
https://www.hotpepper.jp/strJ001185520/