足立区竹ノ塚、リトルマニラとも呼ばれるフィリピン系のお店が集まっている街。
東武スカイツリーライン竹ノ塚駅で降り、東口から徒歩4分の場所に早々に目的のレストランに到着。
店名がネット検索でヒットした名前と違うが、その程度はご愛敬。
今も営業中であることをビルの2階まで上がって確認し、食事の前に街を探索。
フィリピンビジネスを志すからには、リトルマニラぐらい知らねばならない(?)。
…しかしフィリピンレストランが見当たらない。
フィリピンパブの客引きの男女二人組に聞いても「この辺にフィリピンパブは30軒あるが、フィリピンレストランは今回の目的地1軒しかない」とのこと。
とか言われて『はい、そうですか』と言えるほど自分は素直でないので、線路の高架化工事真っ最中の竹ノ塚駅の東口と西口両側を歩き回ったが、やはりない。
駅周辺にほかにフィリピン料理店がないことを自分の目と足で確かめて、改めて本日の目的のレストランに入店。
お店の印象は、小ざっぱりとした食堂と食料品店。食堂であっても、レストランぽくない、と感じたのは店内照明が街の本屋やほかの商店と同じような蛍光灯の色味だからか。
金曜日の夜9時過ぎに到着したが、食事をしている人はほかにおらず貸し切り状態。
中にいらした、目のクリっとした女性スタッフとお話する。
来日されて10年以上経つそうだ。
グーグルマップには別のフィリピン料理店が登録されていることを聞くと、当店は10年前から竹ノ塚駅の反対側で営業していたが、駅の工事で立ち退きとなり、同じオーナーが経営していた今の場所のお店と統合したと。
そして名前は統合の際に、移転元の名前に変更。
ああスッキリ。
さて、注文とメニューを見ると、アルファベットの料理名にカタカナで読み仮名がふられている。
メニューを読めてもどんな内容かはわからない、もはや『フィリピン料理店あるある』の一つ。
「コレ何?」とメニュー表を適当に指さして、スタッフさんにいちいち教えてもらい、魚のシログに行き当たる。
シログとはメインのおかず、ガーリックライス、卵のセットメニュー。フィリピンの定番の朝食。
そういえば、豚肉やソーセージのシログは食べたが、魚はほとんど食べていなかった。今回は魚のシログと決め、そこから絞り込むことに。
最終的に骨がないという理由で『ダイング・シログ』(Daing Silog 1,350円)なる干し魚のシログを選択。
スタッフさんと世間話しているうちにシログが到着。
フィリピンの魚料理は、魚を横にぶったぎった状態、または内臓を取っただけの丸焼きか姿煮の状態で調理されることが多いが、この料理では骨を除いてくれており食べやすい。
骨がない魚ってなんだ?と注文しながら感じていた疑問も解消。
さてセットメニューのメインは、カリっと揚がった干し魚。塩味が効いている。
そもそも揚げたての干し魚が美味しくないはずがない。
脇を固めるのは、ガーリックライスと目玉焼き、スープ、そしてサラダ。
これらに醤油ではなく唐辛子の浸かったお酢が添えられる。
干し魚はそのままだと塩味と油っ気がやや強いが、お酢につけることで程よく中和され、ちょうどいい塩梅!
魚の旨味に塩、油、酸味、辛味の合わせ技炸裂!
多方面から味覚が刺激されて忙しい。
とにかくごはんがよく進む。
なぜに…フィリピン料理はごはんが進むおかずが多い、なぜだろう?と考え始めるころには完食。
また今度考えてみることにしよう。
スタッフさんに引き続きお話を伺う。
『リトルマニラ』の割には、フィリピン料理店が一軒しかないんですね、と批判めいて問いかけると、竹ノ塚にはフィリピン人の客引きが多いのでリトル・フィリピン(マニラ)と呼ばれるようになったとのご説明。
また当店のお客さんの層は、フィリピンパブのお姉さんと日本人の同伴客が多いが、男女混合の日本人グループが飲み歩きの一軒目でくることもあるそうだ。
昨今の介護・看護職の外国人材でフィリピン人が注目されており、この辺りのフィリピン人のお客さんも増えていると思いきや、こと竹ノ塚においては、とくに変わりないそう。
食後に食料品コーナーを見学。
商品棚にフィリピンのお酒がおいてあるが、フィリピンが誇るラム酒、ドンパパがない。スタッフさんに聞いてみてもドンパパはご存知ない。
2012年に生まれた新しいブランドだからか?それとも、彼女はお酒を飲まないのか。
せっかく金曜の夜なので(?)、さらにご当地ビールのレッドホースを一缶買って飲む。途端に口が滑らかになる。。。
女性スタッフは所用で外出したが、残ったシェフとそのまま(ご機嫌で)歓談。
シェフは、マニラから西南西に位置するビコール地方のご出身。来日9年。
黙々と調理する姿から気難しい方かと思いきや、話しかけてみるととてもフレンドリー。
私がビコール発祥の料理、『ビコール・エクスプレス』が大好きであることを話すと、次回来店の際は食べさせてくださるとのことでとても楽しみだ。
店名:カバヤン レストバー&パブ Kabayan Restobar & Pub
メニュー例:
ダイング・シログ Daing Silog 1,350円
カラマンシー・ジュース 216円/缶
レッドホース Red Horse 680円/缶(アルコール度数高めのビール)
営業:年中無休!
月曜日-土曜日 12:00-05:00
日曜日 12:00-24:00
電話:03-5856-7762
住所:東京都足立区竹の塚6丁目7−14 2F
地図:
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