幸手駅から更に北にもう一駅。
地理的には東京よりも栃木、茨城、群馬に近い。
空は広く、2月の風は冷たい。
思えば遠くへ来たもんだと、軽く感慨にふける。
訪問目的のお店は、駅からすぐに見つかり、夜の開店は6時と確認。
今の時刻は4時半。
昼に隣駅のフィリピンレストラン、バメイの食べ放題を食べ過ぎたので、全く腹が減る気配がない。
そこで、しばらく駅近くのカフェで時間をつぶし、今日は遅めの晩ごはんにしようと決めたが徒歩圏内にカフェが一軒もない。
これは予想外。
ピザーラとモツ鍋屋があったが、だからなんだという話。
諦めて電車に乗り直し、さらに北の栗橋駅に到着。
『南』栗橋駅があるくらいなので、本家の栗橋駅の周りは栄えており、駅前にカフェ1軒があった。
首尾よく時間をつぶしたが閉店時間は7時と早く、ランチを食べすぎた中年のお腹はまだ空かない。
ここ栗橋で近くにほかにカフェはなさそうだ。では、と『電車で都内に向かい適当なところで折り返して戻る』作戦を思い立つ。
これは名案。
ゴトゴト揺られて、また揺られ、行って戻って南栗橋駅に8時半近くに到着。
そこそこお腹も減ってきた。
お店のドアをくぐる…
ママさん「今日はもうおしまい」
ワタシ Σ(゚Д゚)
<本日のミッション終了>
ママさん、大変申し訳ない表情で謝ってこられた。
『また来週来ます』と名刺を渡して、からが勝負。ここまで来て何もなしでは帰れない。
雑談を少々。
ダバオのご出身のママさん。もともとフィリピンで飲食店をしていたとのことで、来日15年を経て、5か月前にお店をオープン。すると2018年9月ごろか。
朝は夜勤明けの人たちの朝ご飯を出しているが、夜に料理を出しているのは土曜日だけ。
惜しいことをしたと悔やんでももう遅い。
どうして昼に食べ過ぎたオレ!
お客さんの要望を聞いて、その日の料理を用意しているという営業努力。
こちらの希望料理を作ってくださるとのことなので、遠慮なくビコール・エクスプレスとチキン・アドボを注文。
加えて、ご兄弟がフィリピンと行き来する中で、買ってきてくれるというので、大好きなラム酒ドンパパ(Don Papa)の7年物と10年物を2瓶ずつ合計4本を注文。
が、飯も食べず、ただでは帰れないので食い下がり、近くに他のフィリピンレストランがないか聞いたら、何とあった!
フィリピン特有のカラオケ・バー・食事が三位一体となった業態、レスト・バーが見つかった。
しかし、ここ南栗橋からさらに30分離れるということで、今日中に帰宅できなくなるリスクを鑑みて断念。
フィリピン料理店データベースに、また一軒ターゲットが増えた。
途中から小学校の3-4年生ぐらいの娘さんがママさんの横を出入りし始める。レジ後ろのカーテンの向こうにはお兄ちゃんもいるようで、二人の会話も時々聞こえてくる。
おっちゃんがママさんと話している横をちょろちょろ出入りするのがかわいい。
長話してゴメンね。
今回の教訓、腹八分目。