東武鉄道伊勢崎線の竹ノ塚駅から徒歩4分。
また来てしまったカバヤン。今年2回目の来店。
前回の訪問ブログはこちら↓
クリスマスも過ぎ、年の瀬の東京都足立区。
年末の休みに入り始めた飲食店も増えるなか、夕方6時ごろに恐るおそる入居先の二階建て飲食店ビルの階段を上る。
しかして、廊下の奥に明るく『OPEN』と煌々と営業している様子を確認!
中に入る。
こざっぱりとした店内は、手前に調理場と食事スペースがあり、奥に食料品と日用品の販売スペースが続く。
そして3つ4つ並ぶ4人掛けテーブルの通路を挟んで反対側には、調理場とその前にせり出した横長のカウンターに、お弁当という名のお惣菜が並ぶ。
「さて、と」飲食スペースに腰を下ろしメニューを眺めながら一息。
クリスマスは数日前に過ぎたが、店内にはお構いなくごきげんなクリスマスソングが流れる。
日本語表記がない写真付きの料理メニューに目を通しながら、前回は魚料理をいただいたことを思い出し、今回は肉か鶏料理にしようと決める。
しばし考える。
というのもフィリピン料理は、一部例外を除いて2-3人でシェアする前提で調理されているメニューなので、どれを注文したところで途中でお腹が一杯になり、美味しく食べきれないのである。
そして、今回やや消去法的に選んだのは、その『例外』の一人向けセット料理シログのうちの一品、アドボ・シログ(Adobo Silog)1,375円。
アドボとは、フィリピン風の鶏肉・豚肉の醤油と酢の煮込みであり、フィリピンの国民食のひとつ。
今までに何回フィリピン料理店で食べたか思い出せないが、まず、これが美味しくない店はない、と言っても過言でない。
アドボが登場!
出てきた料理の写真を撮ろうとスマホを構えて姿勢をくねくねしていると、コックさんが店内の電灯をつけてくださった。
親切です。
味は醤油が濃いめで、コショウが粒のまま、まぶされており、いつもながらパンチが効いている。
そして何よりごはん🍚に合う。
目玉焼きをつぶして黄身を付けてご飯と肉に絡める。
旨いに決まっているのである。
しかし、本日のヒットは、アドボではなくなんと定食の付け合わせのスープ、牛骨出汁が最高。
付け合わせのためか、具材に牛肉は入っていなかったが、牛骨出汁のコクがしっかり舌に沁みわたり、その香りが鼻腔からふわっと抜ける。
期待していなかったせいか『おっ』と思わせる味。
例えるならば、けんちん汁のようにスープ表面に透明に薄っすら膜を張る脂(油)が、熱と香りを内に閉じ込めており、スプーンですくって飲むとあら不思議、アチチとなるも濃厚な出汁のお味が口に広がる感じ。
後でコックさんに確認して、本来はニランガン・バカ(Nilagang Baka)というメインを張る牛肉スープ料理のスープだけを取りよそったものと判明。
食後に改めて、情報収集のためにオーナーであるママさんに、お店でよく売れる商品を伺う。
ママさんによると、アジア系食材の卸売商社から仕入れたフィリピンの化粧品や石鹸、シャンプーなどが、来店するお客様(主にフィリピン人)によく売れているそう。
輸入品であるためコストがかさみ、石鹸一つで950円するものもあったりして、決して価格は安くないのだが、それでも人気とか。
逆にフィリピン国内では、日本の化粧品に人気があり、欧米ブランド以上に売れているというから、ないものねだりの心理なのか。
つらつらとビジネスやら、とりとめのない話やらしている間にも、お客さんがどんどん入店し、日用品とお弁当を買って行く。
前回の来店時は午後9時には、お客様はほとんどいなかったが、6時過ぎの今回はひっきりなしに来店が続く。
今のところの理解では、当店は食堂よりも、仕出しと雑貨店が主事業のように見えるが、深夜に来ると、また違うのかも。
そんな顧客対応に忙しそうなママさんの、ちょっとしたお手すきのタイミングで伺ったお店の人気料理は、
- パンシット・ビーフン(具だくさんビーフン) 1,375円
- ルンピアン・シャンハイ(揚げ春巻)1,650円
- チキン・ポーク・アドボ(醤油と酢の煮込み) 1,650円
- カルデレータ(フィリピン風シチュー) 2,200円
- シニガン(酸っぱいスープ) 1,650-1,925円(肉類、海鮮で価格に差がある)
ほどなくしてママさんは外出され、仕出しの準備が終わってほっとしている、お店に残ったコックさんを捕まえて、しつこくお話を伺う。
曰く、来日前はリゾート地のホテルでシェフをしていたという実力派。ほかにも特定技能ビザをもつ、腕の良いシェフが2名ご在籍!
いずれの料理も期待が持てます。
主なお客様の層を聞いてみると、近隣の飲食店や、埼玉のパン工場やお弁当工場にお勤めのフィリピン人。
最後に彼にクリスマスも過ぎ、年の瀬なのにご帰国しないのかするか伺うと、今年はしない、そしてお店はお正月も含めて年中無休とのこと!
頭が下がります。
今回のブログを書いているうちに、最近、故・梅宮辰夫氏が紹介した「トリとブタの酢煮(フィリピン風)」が、謎のヤミツキ料理『ウメミヤ』として2012年2月、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」で 紹介され、その年の『食べてみたいで賞』まで受賞したという話を思い出した。
当時、発言主が掲載したレシピは
<豚バラは角切り。骨付き鶏はぶつ切り。豚を下ゆでしたゆで汁2に対し、酢、しょうゆを各1加え、ひたひたになるようにする。うまみ調味料少々、ニンニク10かけ、赤唐辛子6本を加え、20分煮込む>
・・・これ、確実にアドボでしょ。
日本人の口にめちゃくちゃ合う、フィリピン料理。
もしフィリピン料理がメジャー化するなら、看板料理間違いない。
誰に訴えれば良いのか分からないが、なぜ、彼らはもっと国家のイメージアップのためにアドボを推さないのか。。。
この商売っ気のなさがフィリピン人らしいといえば、そうなのかも。
ご参考
働き者度: ★★★★★(最高★5つ)
メニュー例:
- アドボ・シログ(アドボ定食) 1,375円
- パンシット・ビーフン(具だくさんビーフン) 1,375円
- ルンピアン・シャンハイ(揚げ春巻)1,650円
- チキン・ポーク・アドボ(醤油と酢の煮込み) 1,650円
- カルデレータ(フィリピン風シチュー) 2,200円
- シニガン(酸っぱいスープ) 1,650-1,925円(肉類、海鮮で価格に差がある)
食べ放題:第2・4週日曜日12:00-20:00 1時間1,500円
営業:年中無休!
月曜日-土曜日 12:00-05:00
日曜日 12:00-24:00
電話:03-5856-7762
住所:東京都足立区竹の塚6丁目7−14 2F
地図:
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