JR福生駅の東口から徒歩5分
ログハウス風なぬくもりと心地よさを感じるお店。
10月に入り急に涼しくなった中、電車を乗り継ぎ福生駅に到着。
フィリピン料理という共通点だけを頼りに各地を訪問するようになり、それぞれの町が見せる独特な表情に気づくようになった。
それは海外の知らない町で感じる新鮮さや違和感と共通している。
言葉が通じるか通じないかの違いはもちろん大きいが、案外、旅の気分の大半は手軽に得られるものなのかもしれない。
逆に自分の知っている街、あるいは『日本』はせいぜい生活圏の範囲内なのだろう。
駅前の西友を横目に歩き、住宅地を抜ける。
道沿いにマンションに交じって飲食店がパラパラと目につく街道を歩く。
米軍基地が近いからだろうか、アメリカの国旗を刺したサイドカーを運転するおじさんとすれ違う。
向かって右側に控えめな看板を発見
ドアを開けると食事中の家族連れ。中央のテーブルに若いご夫婦と、赤ちゃんに近い子から小学校低学年までの女の子たちが5人。ご夫婦の友人の子供も連れてきているのだろうか。
中央に6人掛けの大きめのテーブルが1台と、入って右側に4人掛けの木のテーブルが2つと2-3人掛けのテーブルが一つ壁沿いに並ぶ。
テーブルの天板は無垢で木目もあらわ。
椅子のカバーは大ぶりな柄の厚手の生地で、壁はクリーム色の壁紙とフィリピン国旗がかかる。
奥にはカウンターがあり、4脚の足の長い椅子が並ぶ。
洋食屋さんか、カフェまたはログハウス的なぬくもりを感じる内装の組み合わせである。
今日のメニューは月2回の食べ放題。
値段は1,500円税別、2019年10月の消費税増税から、内税を外税に切り替えた、と美食で有名なパンパンガ地方出身のママさんは申し訳なさそう。
ランチ時間はとうに過ぎた午後3時。お腹の減り具合はMax。
子供たちの好奇の眼など気にならない。壁に沿って並ぶビュッフェ台で食事を調達。
本日の食べ放題メニュー
- シシグ Sisig: 豚の耳、バラ肉を細かく刻んで、鉄板でカリカリに炒め、醬油で味を付けたフィリピン料理を代表する一品。こちらも、じつはパンパンガ発祥の料理らしい。刻んだ玉ねぎが脂っこさを緩和してくれてうれしい。
- キラウィンバボイ Kilawing baboy: レバーを煮込んだ料理 こちらもパンパンガ名物料理 レバー臭くない。ネットで調べるとお酢を使ってマリネした料理らしい。さっぱりした味に納得。
- アドボ Adobong paa ng manok: 鶏の足のアドボ(醤油・酢・黒コショウの煮込み)、コラーゲンたっぷりでピリ辛。
- ビコール・エクスプレス Bicol Express: 豚バラ肉のココナッツミルク煮込み。好物。他の店と比べ、ココナッツミルクが多めか。
- ミスワスープ Misua Soup: 瓜、米麺、肉だんごのスープ。スープも具材も優しい味がする。
- ライス
- ギナタアンビロビロ Ginataang Bilo Bilo: デザートのスイーツ。紫芋とココナッツミルクの甘くて温かい 飲み物
- 頼んだお茶を含めて、飲み物はフリー
鶏の足の三本爪をスポーツブランドのロゴに見立てて『アディダス』と呼ぶそうだ。少々食べにくいが、コラーゲンたっぷり。
瓜、米の麺、肉団子のスープ。味が優しい。
温かくて甘い、飲み物というかスープというか。紫いものコクがある。
ママさんとしばしおしゃべり。
開業は2年前。たまたまご友人がお店を譲ってくれたのを少しずつ内装を回収して始めたとのこと。前はピザのお店だったそう。
お店の名前『カマリグ』の意味を聞くと、壁に架かるわらぶきで高床式の家の絵を指さして、古いおうちという意味だと説明された。
別の言い方でバハイクボにも近いらしい。
カウンターの上にかかるわらの装飾にも納得。
なお主なお客さんは、米軍基地勤めや、日本語学校の生徒のフィリピン人、ただし日本人のお客さんも来るので、日本人も食べやすい食材を使っている。
当店のオススメ料理は、定番のシシグと茹でた豚バラ肉のカリカリに上げたレチョンカワリ。
ぬくもりのあるお店の雰囲気: ★★★
メニュー例:
食べ放題(毎月2回) 1,500円
電話:042 513 3057
住所:東京都福生市福生875
ご参考:https://www.facebook.com/kamaligph/
地図: