千葉県のJR新松戸駅から徒歩2分。ビルの地下1階。
開店時間の午後6時過ぎに到着。
ドアをくぐると、まだ静かな店内でママらしき方と目が合い、席に案内してもらう。
床から、壁、天井まですべて木目調のロッジ風なしつらえ。
席はカウンターが6席、4人掛けのテーブル席が6脚でざっくり30人が収容できる計算。
目をひくのは店内奥の突き当りにあるレンガ一つくらいの高さのステージとドラム。
BGMには70‐80年代のロックが流れ、壁に掛ったテレビにその曲のカラオケの映像が映っている。
となるとステージもカラオケ用だと思われるが、ここで歌うとさぞ楽しいだろう。
テーブルには厚手の表紙のドリンクメニューと食事メニュー2冊。
料理の種類は豊富で、食べたことのないスープとメインディッシュの2品を頼もうと考えた。しかし、ライスがないので、もじもじしていると、
『ライス込みのセットメニューともう一品にしたらどう?』
ママが一言アドバイス。
彼女のおススメは、おかずとごはんと目玉焼きのセットメニュー、『シログ』のどれか。
LOVEシログ。
3日連続でシログ。本日はどのシログにしよう
選んだのは、ソーセージのシログ、ロンシログ、生姜風味のチキンスープ、ティノーラ、そしてフィリピンの国民的柑橘類のカラマンシージュース。
ロンシログは、ライスを白飯とガーリックライスを選べたが、当然?ガーリックライス一択!
ロンシログLongsilog 1,000円
ティノーラTinola 1,000円
カラマンシージュースCalamancy 380円
ロンシログ
肉汁がギュッと詰まった、こってり甘いソーセージに赤唐辛子をつけたお酢をかける。甘辛酸っぱい、かつ肉汁あふれる全方面にパンチが効いた味。
そして目玉焼きを割ると、黄味がトロリと流れ出す。ニンニクの風味が付いたご飯を浸して、パクリ!
ティノーラ
鶏ガラスープに生姜と胡椒が効いている。
鶏肉が柔らかく、ほうれん草もやさしいアクセント。
食べているうちに体の中からポカポカしてくる。
ふと食べながら考えた。
こってり甘いソーセージに、酸っぱ辛いお酢をかける。旨い。なぜに旨いのか。
どこかで甘い味と塩っぱい味が混ざった食べ物を人間は無条件においしく感じる、と聞いたことがある。
例えば、スイカに塩をかけて食べる理由。例えばキャラメルコーン、確かに止まらない。塩キャラメルもそうらしい。酢豚にパイナップル、、、これは認めない。
甘辛酸っぱい味にもそうした効果があるのかも、やっぱりないのかも。
店内はまだ静か。
当店のフィリピン料理はとても食べやすい味であるが、やはり日本人用に料理の味を調整しているそう。
23年前に来日したフィリピン人のマスターによると、フィリピン料理は日本人の舌には、甘いにせよ、酸っぱいにせよ味が極端に振れすぎてしまうので、日本人でもおいしく感じる味付けにしているそうだ。
お店が移転を挟んで18年も続いていることも納得。
図々しくお客さんの層も伺ってみた。
曰く、お客さんの半分は日本人、残りはフィリピン人、それにアフリカ人!とのこと。
なるほど、日本人、フィリピン人ともに(アフリカ人にも?)気を配ったメニューを出している、と店内の黒板に書かれた、おすすめメニューの『焼き餃子』と『えいひれ』を見て思った。
最後に、息がぴったり合ったママとマスターのお二人がご夫婦か 、どうしても耐え切れず、聞いてしまう、、、と『遠い親戚です』とママが即答。
どうも失礼いたしました!!
ご参考: