ネットで紹介されているお店が実際は休業してたり、移転していることは多い。
今日も出発に先立ち営業実態を確認すべく電話したが、つながらない。
しかし電話がつながらないから営業していない、こともでもないので、気にせずに行ってみた。
駅を起点としてまっすぐ伸びる道の一つを歩き、程なくして到着。
看板は出ているが、入口のシャッターが下りている。
開いているはずの時間なので、看板の案内に顔を寄せると、やはり営業時間内。
ひとまず、上のフィリピンパブで聞いてみる。
中のお姉さんに地下のお店のことを聞いたらなぜか『まあ座れ』とばかりに席に通された。見せられたメニュー表には、『バンブー・グリル』。おや?
なぜ隣の店のメニュー表がここに?
???
よく説明の意味が分からないが、バンブー・グリルのママさんがもうすぐ来て料理を作ってくれるそうだ。
『蕎麦屋の出前』のような、取ってつけた説明だがまあ良い。
あたふたとするお姉さんのお話を総合して察するに、地下のフィリピンレストランと1階のパブはオーナーが一緒のようであること、そしてレストランのコックさんが帰国し、料理を作る人がママさんしかいなくなったのでレストランの営業を縮小していること。
座った瞬間に料金が発生しては堪らないので、食事しに来ただけであることをしつこく確認したうえで着席。
豚バラ肉の揚げ物レチョン・カワレ(1,500円)とガーリックライス(600円)を注文。先に出されたフィリピンのすだち、カラマンシーのジュース(350円)を飲みながら、ママさんの到着を待つ。
以外に来ないママさん、自分は料理ができないと言っていたお姉さんが、私が料理するからちょっと待ってて、と少々焦った表情で訴えかけてくる。
いよいよかというタイミングで、ママさんが遅刻しかけた学生のように息を切らしてお店に到着。
無事に調理開始!
待つ間にお店の様子を観察。
目の前のカウンター席では、お客さんの隣で若いお姉さんが日本語とタガログ語の歌を歌う。お客さんはタガログ語の曲も聞き知っているようでなかなかの常連さんか。
…ついに、お料理レチョン・カワレ登場。
レタスの上に積み重なった豚バラ肉。食べてみると豚肉がカリッカリッに揚がっている。OK。
ガーリックライスも食べてみる。炊き立てのご飯のようでモチモチしている。珍しい食感であるが、これはこれでアリか。
一人前の中年男性として、野菜料理を注文しなかったことに健康面で若干の罪悪感を感じつつ、ガーリックライスとレチョン・カワレを完食。
レストランが開いているのか、開いていないのか結局よく分からないので、その辺の事情を聞いてみると、常連さんは事前に電話でママさんに料理を注文して、フィリピンパブで食事したのちにそのまま、カラオケを楽しむそう。
そして現在、レストランはもっぱらパーティの予約が入った時だけ使われている。
たまたま明日は子供パーティーでお店を開けるとのことで、特別にシャッターを開けて装飾中の店内を見せていただいた。
キッチンまで、きれいに掃除されたお店が普段使われていないのが惜しい。
メニュー:
レチョン・カワレ(Lechon Kawali) 1,500円 豚バラ肉の揚げ物
ガーリックライス 600円
カラマンシー・ジュース 350円 フィリピンのすだちジュース
営業時間:17:00-04:00(事前注文が必要、1階パブでの食事)
定休日:月曜日
電話:048-446-9522
住所:埼玉県川口市並木2-12-9 アーバンステージB1
ご参考: